2012年3月3日

plan B定期上映会

ウォール街を占拠せよ――オキュパイ運動について私の見てきた2、3のこと
小田原 琳(大学非常勤講師)

2011年のはじめ、私たちは中東で高まりを見せていた、後に「アラブの春」と名づけられる民衆蜂起を見守っていました。3月11日以降は、この日本の社会が、世界からの注目を浴びる場となりました。それは当初は自然災害と原発事故の惨状と恐怖によるものでしたが、原発反対を訴える街頭行動が爆発したときそれに最初に注目したのも、国外のメディアでした。同じころスペインでは怒れる若者たちが広場を占拠し、ギリシャでは望みもしない借金を無理やり取り立てられることに抗議する人びとが立ちあがっていました。そして9月、ウォール街占拠が始まります。2011年とは、それぞれの場でそれぞれの理由で人びとが立ち上がり、海を越えて、たがいを共感をもって見つめてきた年でもあったのです。オキュパイ運動のはじまり、そしてそれが胚胎するものが私たちにとってどのような意味をもつのか、ほんの少しだけ見てきたことを含めてお話したいと思います。

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