書籍・CD

映画『山谷 やられたらやりかえせ』 パンフレット

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2024.1月 第5刷(初刷 1986.4月)
118ページ  1000円+送料

<目次>
発刊にあたって
手紙          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 山岡強一
「山谷 — やられたらやりかえせ」シークエンス
座談会 「断ち切られたフィルムをどう繋いでいったか」
前線の光学へ — 映画=運動のために ・・・・・・・・・・・ 平井玄
山さんとの映画制作を辿って     ・・・・・・・・・・・  赤松陽構造
ご挨拶 — 蠱的態        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 大熊亘

寄せ場の歴史 — 戦前篇       ・・・・・・・・・・・  松沢哲成
筑豊 — 迫害の歴史   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 芝竹夫
노래가락にあわせてうたう歌
" ロームシャ "       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 内海愛子
資料・講演 寄せ場とは何か       ・・・・・・・・・・・  山岡強一
クロニクル
1983 〜 1986 対日本国粋会金町一家戦
編集後記

でくのりゅうの釜ヶ崎無宿――挽歌とノスタルジー

風間竜次
A5並製、80頁
発行 2021年2月18日
頒価1000円(送料込)

本書は、1970年代初頭から90年代にかけて釜ヶ崎・山谷を拠点に流動的下層労働者解放の闘いを前線で担ってきた通称「りゅう」こと風間竜次の釜ヶ崎時代の回想録である。
映画『山谷やられたらやりかえせ』のなか3つの場面で、りゅうを目にすることができる。都庁山谷対策部との交渉場面(怒り、そしてマイクを机に投げつける)、山谷の夏祭りで幼い息子を抱いて盆踊りに興じる、そして高層ビルでトビとして働く姿である。
さて、1971年春、釜ヶ崎に日雇労働者として降り立ったりゅうにとって、その後の人生を決する邂逅となったのは、釜ヶ崎労働者たちのやむにやまれぬ怒りの表現《暴動》であり、そして船本洲治との出会いであった(船本の活動については、彼の著書『黙って野たれ死ぬな』共和国、2018年に詳しい)。
1970年代前半期は、釜ヶ崎・山谷の運動にとって画期をなす労働者の熾烈な闘いがたたかわれた時代である。りゅうは、船本たちとともに「暴力手配師追放・釜ヶ崎共闘会議」を結成、赤裸々な暴力を手に釜ヶ崎を支配していた暴力団・手配師、悪質業者とたたかい、寄せ場における支配と被支配の力を逆転させるに至った。しかし、たたかいにはすべからく、陽が差す歓喜の瞬間と暗雲たちこめる時間が交互におとずれる。「闘争の利益は人民に、不利益は活動家に、不利益は組織に」。これこそ「常に立ち返るべき普遍的な思想である」とりゅうは最後に結ぶ。
本書には、資料篇として、たたかいの日々の中で書かれたりゅうの若書きの文章、そして後年、済州島、旧「満洲」を訪れたさいの紀行文を掲載した。タイトルを「無宿」としたのは、「釜ヶ崎で活動をすることを決めた時、匿名で、すなわち無宿で生きることにした」からであると述べている。

本書刊行後1週間と待たぬ、2022年2月22日、風間竜次は2年にわたる闘病のすえに亡くなった。その無念の思いとともに、りゅうの闘いの記憶は多くの仲間たちの胸に刻まれることになった。同年11月には、寄せ場史料調査会より『風間竜次 証言と軌跡』が刊行されている。読まれたし。

蠱的態「YAMA - ATTACK TO ATTACK」デジタルリマスター2020

サウンドトラックCD 蠱的態/『山谷』制作上映委員会

頒価1500円+送料

ONE CUP 葬列による序奏            ハラカラ笑エ
はらから笑え                夜明かしの者達
自由の幻想                 Improvisation free key
新聞紙                                 さかさの行進 X
さかさの行進 Y                                 我方他方
VOICES-free key                                          葬列
葬列                                                                          同志はたおれぬ

蠱的態 : 大熊亘 篠田昌己 西村卓也 中尾勘二 木村真也 風巻隆 アライテルヒサ 高田洋介 飯高哲雄 中崎博王 黒田志乃 香村かおり 鈴木健雄 関谷泉 広瀬麻里子  

 

[新版]黙って野たれ死ぬな  船本洲治 著

1975年6月、沖縄米軍嘉手納基地第2ゲート前で「皇太子訪沖阻止」を叫び、《流動的下層労働者》の解放を確信して、炎に身をつつんだ船本洲治。享年29。
山谷/釜ヶ崎の闘いを駆け抜けた鮮烈なことばが、資本の暴力に包囲されたわたしたちの現在を揺さぶり、震わせる。新発見の論考、エッセイ、写真などを収録した《決定版》。
書き下ろし解説=中山幸雄、原口剛

発行:共和国
価格 2,800円+税

書籍の注文・及び問い合わせは、(株)共和国 のコンタクトページよりお願いします。

 

あさってのジョーたちへ  川口五郎詩集

本詩集は、かつて『原詩人』が発行した「川口五郎詩集 ジョーの獄中詩』(一九七九年一二月)を、『浮浪舎』が復刊した同名の詩集(一九八七年一二月)にさらに二篇をくわえ、改題のうえ刊行されるものである。
昨年二〇一六年三月、かつて釜共闘はじめ寄せ場、日雇労働者の運動をともに闘った仲間たちがジョーの無念の死を弔った。今その仲間たちの手によってジョーのこころの叫びがふたたび世にはなたれる。あしたではなく、あさってのジョーたちに向けて。(「後記」より)
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領価 1000円+送料

テリーのいた風景

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B5 版 本文82ページ 頒価1000円

〔内容〕
★テリー(新井輝久)の文章
「沈黙の文化にけりを入れろ」「佐藤さんのこと」「御挨拶、再び――蠱的態」「お祭のある街から」 「Xをこえて」「旧態依然の球体、または球体以前の休怠」「渡邊浩一郎CD制作『呼びかけ文』」「夜がまた来る 思い出つれて」「自らの現在を確認する為 の覚書」「ただひとつの映画ではなく」「切れたフィルムはつなげばいい」、他に各種ニュース等に掲載の手書き文も。
★テリークロニクル
1983年~2015年のテリーの軌跡、当時のチラシや写真も加えて。
★追悼の文
仲間たちからの寄稿が31。

2015年5月末、「山谷」制作上映委員会のメンバーの新井輝久が亡くなった。思えば、1987年から昨年2015年5月のplan-Bでの第111回めの上映会まで、常にあの古い16ミリ映写機をまわし続けたテリー。
本来の持ち場である「音響」ではみんなから全幅の信頼を寄せられていたテリー。
音楽関係をはじめ、テントの芝居、山谷の現地など、さまざまなところで彼の姿を見た。
この冊子は、そんなテリーの歩んできたところをすべてではないかもしれないが編んだものだ。そこに31人の仲間からの文を添えた。

 

 

 

『偽作、ながあきら外伝―疾風怒濤山谷篇―』  こみ 憲 著

第一部 山城国・日野の怨霊
第二部 山谷・泪橋を渡って
第三部 流動的下層の民へ

かものながあきら(鴨長明)と下級武士の八郎左衛門は、京の山奥の方丈庵でしばしば酒を酌み交わしながら世を愁えていた。ひょんなことから、方丈庵をあとにして、中国・宋に向かう大船に乗り込む。そこには、陳和卿率いる乗組員の他にもう一人男が乗っていた。かつて渡宋計画に失敗した源実朝(千幡)である。たしか実朝は甥の公暁に殺されたはずなのに……。しかしどういうわけか宋には着かず、見知らぬ「世界」に到着してしまう。そこは1984年の寄せ場・山谷だった。ご隠居、八つあん、熊さんの三人をまじえた怒濤の山谷篇が始まる――。
(『街から』誌2013年2月〜2016年11月に連載したものを加筆)
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●特別価格1000円+送料180円

 

船本洲治決起40年・生誕70年祭  — 船本とカマキョー・ゲントーの時代 —

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2015年6月 船本生誕祭実行委員会
63ページ  500円+送料

<目次>
船本とカマキョー・ゲントーの時代 ●船本生誕祭実行委員会 中山幸雄
「東アジア反日武装戦線の戦士諸君!  ・・・・」「山谷・釜ヶ崎の仲間たちよ・・・・ 1975・6・24 労務者 船本洲治」(手書き書簡より)
船本洲治 ・ 活動前史(1986-1971)
船本洲治(コーチャン)を語る ●岡本一郎 ●田中慈照 ●実方藤男
船本洲治 — 釜共闘・現場闘争委員会の実践と思想 ●風間竜次
年譜(1972 - 1975)  <総括>の視覚
沖縄、そして決起(1973年秋 - 1975年6月25日)●中山幸雄
「これはイショではない 私は生きるために死ぬのだから」(手書き書簡全文)
資料 「プロレタリア国際主義と我々の任務」●黒川芳正 「F6・25の思想性」●山岡強一
船本洲治と天皇制(発言概要)●池田浩士
シジフォスのジンタ・序章 ●ジンタらムータ・大熊ワタル
船本洲治と現在、そして未来へ(座談会登壇者報告予定内容・プロフィール) ●栗原康 ●佐藤零郎 ●友常勉 ●蜷川泰司 ●原口剛 ●向井宏一郎 ● 吉岡基
あとがき ●実方藤男

 

 

「山さん、プレセンテ!」

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A4版 132ページ 頒価1500円
* 品切れのため、販売を中止しました。

もくじ
年代記(1968 - 1986)
山岡強一とその時代
日雇全協結成宣言
第一部
プロレタリア国際主義の行方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中山幸雄
わるくち抄 ─ 極私的レンズを通してみる山岡強一 ─ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ゲーリー
1968年から1975年「現闘委前史」「現闘委」・覚え書き ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 中川孝志
山岡さん 現闘時代とその家族 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田中慈照
徒党の期節 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 三枝明夫
戦後日本帝国主義の再編と労務者支配 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 守 健司
金町戦を「総括」するとは? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 風間竜次
山岡強一と東アジア反日武装戦線/山岡書簡「KFの諸君へ」から何を学ぶか
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原 佑一/平野良子
「KFの諸君へ」(山岡強一にとっての反日) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実方藤男
監督 山岡強一と「山谷 やられたらやりかえせ」制作過程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 赤松和子
映画「山谷 やられたらやりかえせ」と《上映運動》・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小見 憲
やりかえす表現について ── 山さんへの手紙 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 桜井大造
第二部
概念に泥を塗れ! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 平井 玄
フリーターは流動的下層民か ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 田野新一
キャバクラユニオンの闘い、暴力を脅かすために。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 布施えり子
都市再開発とオリンピックによる排除に抗して ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ のじれん
被差別空間論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 向井宏一郎
明治公園 ・ 野宿住人、再び追い出しの危機
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志
韓国のホームレス運動 。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ホームレス行動(韓国 ・ ソウル)
暴動の経験 ── 山谷から・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 友常 勉
寄せ場/寄り場を取り戻す ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 原口 剛
本土=ヤマトと沖縄・奄美の関係について(史料抜粋)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 松沢哲成
第三部
plan-B 連続上映「山岡強一虐殺30年 山さんプレセンテ!」より
第1回 象徴天皇制の〈変貌〉・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 天野恵一
第2回 引続く棄民政策と被ばく労働者 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なすび
第3回 生きてやつらにやりかえせ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鵜飼 哲
第4回 在日朝鮮人運動との〈接点〉をたどる ── 山さんと一緒にやったこと ・・・・・・・・・・ 平野良子
第5回 サパティスタはなぜこの世界に登場し、そしてそれはこの世界の何を変えたのか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 太田昌国
文化祭
冬の夕刻 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 蜷川泰司
《コラム》
滝石典子●山口章●泉恵太●宗村義隆●宇賀神寿一●赤松陽構造●大谷蛮天門●山中幸男●翠羅臼●趙博●
津田有三●渡辺亜人●鹿児島正明●深田卓●濱村篤


 

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