2015年3月14日

plan-B 定期上映会

「弾はまだ残っとるがよ、一発残っとるがよ」 ―追悼・菅原文太―
講演 / 藤山顕一郎(映画監督)

昨年11月28日、菅原文太が亡くなった。そのひと月前の11月1日の沖縄知事選挙「オナガ雄志 うまんちゅ 1万人大集会」で、彼は映画『仁義なき闘い』における台詞を引用した応援演説で会場の1万3000を超える人びとに熱い想いを語った――
「仲井・・真・さん、弾はまだ残っとるがよ、一発残っとるがよ」
「この台詞にこめられた意味は彼自身の存在論的意味に於いて、あまりにも政治的だ。これほど現在、この国に於ける政治状況全般を比喩的に包括し方針を提起した言葉は在るまい、少なくとも僕はそう感じる。それは約40年前、東映京都撮影所の熱気に満ちたセット、深作欣二監督の発する、ヨーイ・スタートの掛け声、カチンコが鳴る、〝弾、もう一発残っとるがよ〟と、同じ台詞が彼の肉体から発せられる。カチンコを打つのは僕だ。レインコートに赤腕章を巻いている。すでに終わったはずの冬季闘争なのだが、僕は東撮地区から始まっていた『東制労闘争』に参加していて臨戦態勢を解いてはいなかった。そんな僕に対し彼は、いつも暖かい目線を送ってくれていて……」(藤山顕一郎)
12月「今、最も危険な政権(菅原文太の言葉)」である安倍政権の仕掛けた総選挙で、沖縄では自民党候補に対する「オール沖縄」候補が4戦全勝、それを彼が知ることはなかった……
今回、『仁義なき闘い』シリーズで助監督をつとめ、菅原文太と公私とも懇意にしていた映画監督・藤山顕一郎さんに「菅原文太」を語ってもらう。

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