曼珠沙華

いつの頃からか、毎年顔を出す

いつの頃からか、毎年顔を出す

トマトやなすが終わり、うっそうと茂ったうちの庭が、ちょっぴり風通しがよくなった頃、真っ赤な花があちこちに顔を出す。

誰が植え付けたわけでもないのに、不思議なものだ。そういえば、荒川をバイクで渡るときにも、土手の上に、赤く揺れる群落がみえたっけ。ちょうどお彼岸の頃にほんとに咲く。花は季節を忘れない。

叔父が亡くなって一年。お彼岸に、姉とお墓参りにいった。生きているうちに、もっと会いに行っておけばよかった…。何度となく繰り返される、後悔。
今、生きているこの時を大事にして、会いたい人には、会いたいと思ったときに、会っておこう、とまた、叔父のお墓に手を合わせながら、思った。

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