微生物と付き合う

 またまた、久しぶりにブログを更新します。2019年6月のいのちの水大会の報告をしようと思いつつ、あっという間に日が経って、そろそろと思っていたらコロナウィルスによる感染拡大がこんなにも世界全体を揺るがす事態となってしまって、様子を見ているうちにさらに半年経ってしまいました。

 しばらく実家の香川と埼玉の行き来を控えていましたが、6月になりようやく両親の顔を見に香川に10日ほど帰ることができました。私が埼玉から戻っても、これまでのように大手を振って香川の友人たちに会うのは、はばかられる雰囲気が強くあり、高齢の親たちにとっても、私が帰ることがいいのかどうか自問自答を繰り返した結果、やはり今の最優先は親たちの様子を直接見ること、と決断し、体調を整えて帰りました。

 両親は私の帰りを待ちわびていて、父が作っている畑の野菜や果樹たちが、何食わぬ顔で迎えてくれたのには癒されました。マスクを外し、太陽の下で玉ねぎやジャガイモの収穫を手伝い、ビワの実を摘んで、母とビワ酒やビワジャムを作ったり、ドクダミを干したり…。自然の中で、草や木に触れながら身体を動かすのは、心地よく、鬱々とした気分を解放してくれました。

 【微生物で元気になる】

 土を触れることで、元気をもらう経験は誰しもあるのではないでしょうか。土にはたくさんの微生物がいて、その生命活動により、ふかふかのよい土ができるといいます。フグ毒に当たったときは、土を掘ってその人の身体を埋めて毒を出すとよいという言い伝えもあります。また、砂浜を裸足で歩くと、アトピーや喘息がよくなったとか、砂浴で難病やがんがよくなったという体験談も沢山あります。土や砂の中の微生物が、何らかの働きをして、私たちの身体を助けてくれているのではないかと思っています。また、腸内細菌の働きも、最近取り上げられるようになってきました。人の体の免疫細胞の7割が腸にいて、腸内細菌と深いかかわりを持っているとも言われるようになりました。また、ヒトの細胞の中には、ウィルスのDNAが存在していて、それが進化と関わっているという研究も出てきました。私たちの身体は、微生物と切っても切れない縁の中で活かされているようです。

 自然療法や民間療法と言われるものは、人間が数千年の歴史の中で、さまざまな感染症や寄生虫、虫や蛇の毒、食あたり、その他の病気、外傷、など様々な危機を経験しその治療法を試行錯誤する中で形作られてきました。世界中あちこちで、先人たちの賢い知恵が伝えられきましたが、残念ながら西洋文化や西洋医学の勢いの下で追いやられてしまったものも多々あると思われます。微生物を用いた食物や、治療法もいろいろあります。

 いまコロナウィルスの感染に対して、ワクチンや治療薬の開発に製薬会社や研究者がしのぎを削っていますが、私は、薬の無かった時代に人々が生き延びるためにやってきた自然療法を、今この時こそ、人々に使ってほしいと思いいます。その土地土地で伝統的に使われてきた薬草茶(日本ではビワ葉、ヨモギ、スギナ、決明子、柿の葉、ドクダミなど)や、食べ物(梅干し、味噌、大根、レンコンなど)を使い、シンプルな温熱の手当てと、自家尿療法を行うことで、免疫力を上げて、感染しにくくしたり、感染しても症状を軽くすませることが可能だと考えます。これまで、私が30年やってきた快医学は、自然療法の中でもお金がかからず、身の回りにあるものを使ってできて、誰でも簡単にできるものを、アレンジしたものです。身体の中の微生物のバランスを保つ手助けとなる、快医学をぜひ、みなさんも試してみてください。   http://kainet.fe.jp/wkn/

アイロンや温めたこんにゃくなどを使った温熱の手当て  NPO法人快医学ネットワーク

 【自家尿療法について】

 自家尿療法は、故中尾良一医師が人生をかけて、世界中に普及啓発をした健康法です。インドや中国では4千年も前から病気の治療や健康維持のために尿療法がおこなわれていたということが、古文書に残っています。インドでは現在も尿療法がおこなわれていて、元首相のモラルジ・デサイ氏は自身が長年にわたって尿療法の実践者であると表明しています。デサイ氏は、中尾医師がMCL研究所(尿療法の効果の基礎研究を行った)を設立した1992年に「アジア・アフリカの貧しい国々では、医者が不要でお金がかからないこの療法は最も必要とされている。貴社の努力で科学的な解明が可能になれば多くの人が助かる。いち早く良い結果が出ることを期待している」と一文を寄せています。(「尿療法でなぜ病気がどんどん治るのか 中尾良一著」より)

 現在、中南米、韓国、インド、イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、で尿療法に関する本が出版され、医師で注目する人も増えてきています。だれでも胎児の時には、胎内の羊水に尿を排泄し、その羊水を飲んで育っています。尿は血液を濾過して作られるものなので、無菌であり、血液の情報つまり身体の情報をもっているのです。例えばウィルスに感染した場合、をのウイルスと闘うことで血液中に放出される様々な物質(ホルモン、抗体など)の情報も、尿には含まれていると考えられるため、それを飲むことは自分のワクチンを体に入れるようなものだと私は思っています。

 【医薬品として利用される尿の成分】                  尿素(抗菌作用)・ウロビリノーゲン(血栓を溶かす)・表皮増殖因子(傷ついた細胞や組織の増殖・再生)・成長ホルモン・赤血球生成因子・性腺刺激ホルモン・カリクレイン(血圧を下げる)・アラントイン(傷や潰瘍を治す)・トリプシンインヒビター(粘膜性潰瘍予防治療)・抗がん剤として:アンネチオプラストン、H-11 、βインドール酢酸、ジレクチン、3-メチグリオキザールなど…                      (「尿療法でなぜ病気がどんどん治るのか」より)

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